ビジネス

サックス、インド進出を断念

 アメリカの百貨店大手サックス・フィフス・アヴェニュー(SAKS FIFTH AVENUE以下、サックス)が、計画していたインド進出を断念したようだ。同店の広報は、「ウワサにはコメントできない」と話している。

 サックスは他国同様、現地パートナーを見つけた上でのインド進出を検討していた。現地のファッション系小売企業のアディティア・ビルラ(ADITYA BIRLA)との交渉は大詰めを迎えていたとされ、インド国内にオープン予定だった2店舗については現地メディアが幾度となく報道してきたが、実現は遠のいた。報道などによると、サックスはニューデリーのカンジー国際空港内に隣接する商業施設に出店したり、ムンバイのビジネス街に開発予定の小売りエリアに店舗を構えたりの可能性は残しているようだ。

 カナダの大手小売りハドソン・ベイ傘下のサックスは、発展著しい国々への出店を強化している。同社はプエルトリコに直営店を構えるほか、現地法人とのライセンス契約でメキシコ、カザフスタン、バーレーンなどに進出。一方でリヤドやドバイの店舗をクローズし、かつては上海進出も白紙撤回するなど、地域によって成否は分かれている。

【関連記事】
■サックス・フィフス・アベニューがマンハッタンに2店舗目の出店を検討
■ハドソンズ・ベイがサックスを買収へ
■コーセーがインドに現地子会社を設け、事業を推進
■セフォラがインドに上陸
■海外絶好調の「無印良品」がインド進出 日本の小売りでは初

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。