アダストリアは3月16日、グループで21ブランド目となる新業態「ラコレ(LAKOLE)」の1号店を大阪のイオンモールりんくう泉南にオープンした。「アレも、コレも、ラクに。」をコンセプトに掲げ、日常生活に役立つ機能性を付加したオリジナル商品を開発。汗ジミ軽減や防汚の加工を施したアパレルをはじめ、耐久性を強化した食器類、抗菌防臭機能を付けたラグなどのライフスタイルグッズを約1000型ラインアップしている。価格は雑貨が600円から、アパレルのカットソーが1900円から、ボトムスが4900円から。
店舗は中央のVPエリア“オープンスペース”を隔てて、リビング雑貨ゾーンとアパレルゾーンで構成。リビングでは同社が初めて本格展開した寝具類を充実させた他、「買いかた、ラクに。」と銘打ったイージーオーダーカーテンのサービスも開始。遮光、UVカット、採光、遮像の4機能別に商品を開発した。アパレルはベーシックなデザインにトレンドをプラス。“抜け襟”のシャツといったシルエットの抑揚や、着心地の良い柔らかな素材感にもこだわった。
業態を手掛ける石原嘉文ラコレ営業部長(左)は昨年4月、「フランフラン」から同社に移り開発に携わったインテリア畑出身。「これまではデザインや色柄から考えがちだったが、『ラコレ』は朝起きてから夜寝るまでの間に感じるストレスは何か、そしてそれをいかに軽減するかに注力してデザインに落とし込んだ」と説明する。各アイテムは装飾性を極力省いたミニマルなデザイン。機能をわかりやすく伝えるため、各機能にアイコンを付与し店内の各所にPOPを設置している。
「狙うのはフルターゲットとフルマーケット。あえて性別や年齢を限定せず、ベーシックをデザインの基調にしている。出店先も駅ビルやファッションビル、路面店舗、すべて視野に入れる。5年後にはアジアと欧米に出店を目指す」と北村嘉輝・執行役員 営業第2本部長。同店同様の495平方メートル規模の店舗を年内に10店舗出店し、初年度目標は20億円を計画している。