日本最大のアート見本市「アートフェア東京2017」が3月16日、東京国際フォーラムで開幕した。12回目の開催となる今回は、コンテンポラリーアートから日本画や古美術まで、150軒(国内135軒、海外15軒)が出展する。19日まで開催中。
初日のオープニングレセプションでは、安倍昭恵・内閣総理大臣夫人や宮田亮平・文化庁長官、山本幸三・内閣府特命担当大臣、モデルで女優の香里奈らが登壇し鏡開きを行った。開会のあいさつで安倍昭恵夫人は、「2016年のアートの市場規模は、映画やゲーム産業をしのぐ3341億円。最近では、若い方も気に入ったアート作品を購入する傾向にあると聞く。心に響くアートは、自分自身が元気になれる宝物。若い方が洋服やバッグ、時計を買うようにアートを買うようになればこの産業はさらなる広がりを見せるはず」とコメントした。
また、「第24回 東京ガールズコレクション 2017 SPRING/SUMMER(以下、TGC)」とのコラボプロジェクトとして、現代アーティストの天野喜孝がTGCのために描き下ろした「CANDY GIRL」と、韓国の若手アーティスト、クワッ・チョル(Gwag Chul)が手掛けた彫刻作品を公開。自身の作品を前に天野は、「他のどの都市の女性とも違う個性を持つ“東京ガール”をテーマに、日本画に登場する町娘の現代版を描いた。渋谷の交差点から上を見上げたとき、彼女たちが夜空を飛び回っているような世界に仕上がっている。ぜひ実際の作品を見て、隠れたキャラクターたちを見つけて欲しい」。
TGCの代表として参加した香里奈は、「幅広いジャンルの作品がそろい、誰でも楽しめる内容になっている。アートに詳しくない方でも作品が持つ意味について思いを馳せるなど、鑑賞の仕方はさまざま。TGCとのコラボが、若い女性がアートに触れる機会になれば」と話した。