「ダイソン(DYSON)」は、アップルライトとダウンライトを一台に兼ね備え、自在に光の比率をコントロールできるサスペンド型ライト「キュービームデュオ(Cu-Beam Duo)」を発売した。価格は28万円。
「キュービームデュオ」はカスタム設計したバブル光学レンズを採用することで、天井全体を広範囲に照らす。これによりホットスポットが消滅し、天井から吊り下げ距離も短くすむため、部屋全体を柔らかな間接照明で照らすことが可能になっている。吹き抜けやロビー、オフィスなどのオープンスペースにも最適。
開発にあたり、照明カテゴリーを率いるジェイク・ダイソン(Jake Dyson)は、時間帯や過ごす場所で求められる光の違いに注目。例えば、プレゼンテーション中はスクリーンが焦点となるように、上方向への光を多く、下方向への光を少なくでき、会議中はより多くの光を下方向に照射して、テーブルでメモを取ったり話し合うのに最適な明るさを実現する。最適な視覚的条件をつくることで、無駄な光を減らすとともに目の疲れも軽減する。
また、機能だけでなくスタイリッシュなデザインも注目を集め、プレス発表会では建築家やインテリアデザイナーからも好評を得ている。
ジェイク・ダイソンは、ダイソンのチーフエンジニアであるジェームズ ダイソンの長男で、セント・マーチン美術大学(Central Saint Martins Collage of Art and Design)でインダストリアルデザインを学び、2004 年、ロンドン南西部に小規模のワークショップを設立。フライス盤と旋盤を置き、最初の製品であるモーターライト(MotorlightTM)を製作。その後、LEDテクノロジーに着目し、他2人のデザインエンジニアと共にチームを編成、LEDの主要な問題点を解決する技術開発に従事。ジェイク・ダイソンの事業は2015年にダイソンの傘下に入り、現在はダイソンの研究開発ディレクターを務めるとともに取締役も務める。