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LVMHが「メゾン フランシス クルジャン」を買収

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON 以下、LVMH)は仏香水ブランドの「メゾン フランシス クルジャン(MAISON FRANCIS KURKDJIAN)」を買収した。買収額は明らかになっていない。マーク・チャヤ(Marc Chaya)メゾン フランシス クルジャン最高経営責任者(CEO)およびフランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)=クリエイティブ・ディレクターは継続し、株を保有し続ける。

 両社は「フランスの伝統的な香水作りとクリエイティビティーに対する共通したビジョンのもと、LVMHと『メゾン フランシス クルジャン』はパートナーシップを組むことに合意した」と発表。ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOは「『メゾン フランシス クルジャン』のアバンギャルドな精神と商品の品質は同メゾンに大きなポテンシャルと明るい未来を保証する」とコメントした。

 「メゾン フランシス クルジャン」は2009年にパリでスタートした。25アイテムから“フレグランス・ワードローブ”という考えのもと製品を拡充し、現在はオードトワレから洗剤、ボディクリーム、香り付きのシャボン玉まで、幅広くそろえている。各アイテムは、24時間、生活のあらゆるシーンを香り付ける役割を果たす。フランシス・クルジャンは「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」や「クリスチャン ディオール(CHRISTIAN DIOR)」「ゲラン(GUERLAIN)」「ケンゾー(KENZO)」など、数多くのブランドの香水を手掛けてきた。

 同社の2015年の小売売上高は前年比40%増の約2500万ドル(約26億円)だった。現在直営店はパリに2店舗、台湾に3店舗、マレーシアに1店舗、ドバイに1店舗。その他世界40カ国・500以上の小売店で取り扱われており、日本ではブルーベル・ジャパンが輸入し、伊勢丹新宿店や三越銀座店、東京ミッドタウンなどで販売している。

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