TSUTAYAなどを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループのカルチュア エンタテインメント(CE)が徳間書店を子会社化した。2013年10月から資本業務提携をしていたが、今回の締結で完全子会社化したかたちだ。これにより書籍、雑誌をはじめとした出版事業をより積極的に行う。
CEは、出版・映像・音楽の企画制作、調達をメーン事業にしており、グループ会社のうち出版事業を手がけている会社には、CCCメディアハウス、ネコ・パブリッシング、美術出版社、復刊ドットコムなど、映画企画制作を手がけている会社としてC&Iエンタテインメント、音楽企画制作を手かげている会社としてアイビレコードなどがある。
徳間書店は、CEグループ出版社との間で、出版事業の効率化、共同化を目指し、14年に共同販売業務委託会社のC-パブリッシングサービスを設立している。また、昨年からは倉庫物流機能の合理化を進めてきた。徳間書店は、「現在の出版業界環境の中においては、出版事業の効率化は必然であり、今後はグループ各社との協業によりウェブ、デジタルパブリッシング、BtoB、データベースマーケティングなど各事業の収益拡大にも取り組む」とコメントしている。
これらの活動のひとつとして、体制の整備を行うために3月21日付けでクロスメディア局を新設した。今後は、メディアミックス戦略を強化するために映像コンテンツビジネスを強化し、ライツ事業を積極的に推進していくという。
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