英国生まれの紳士服ブランド「ダンヒル(DUNHILL)」は3月28日まで、伊勢丹新宿メンズ館1階にポップアップストアをオープンしている。イギリスの工場で作った生地を用いたジャケットとジレ、パンツの3ピース(23万円台)など、さまざまな商品を販売している。
ブランドを擁するリシュモンジャパン社の伊地知徹アルフレッドダンヒル最高経営責任者(CEO)はこの春、同じグループでイタリア発祥の時計ブランド「オフィチーネ パネライ」から「ダンヒル」トップに異動した。伊地知CEOは、「『ダンヒル』のような英国ブランドには、長年ともに仕事をしてきたイタリア人さえ強いあこがれを抱いている。自分自身も、『ダンヒル』のスーツを着て仕事をすると褒められる機会が多く、このブランドの魅力や可能性を体感してきた。まずはメンズの最高峰として、“覚悟ある”男性に向けたブランドであることを発信したい。そして、“覚悟ある”男性には最高の商品とサービスを提供し、次なる男性が憧れる世界を構築できれば」と話す。銀座の旗艦店と伊勢丹メンズ館など厳選したロケーションに構えるポップアップなどで、まずはある程度限られた男性とのコネクションをしっかり構築したい考えだ。
とはいえ、同ブランドの顧客の平均年齢は、現在約44歳と競合の紳士服ブランドに比べて若い。サッカー日本代表へのスーツの提供などが奏功している。ウエアの構成比は約6割、うちフォーマルが過半を占めるなど、洋服、特にスーツの構成比は高いのも特徴的かつ理想的だ。ホリデーシーズンに銀座の店舗を訪れる女性は全体の4割に相当するなど、意外な一面を多数持っている。
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