ファッション

三越伊勢丹が蜷川実花と新ブランド「クロス エム」を始動

 三越伊勢丹は3月29日、写真家で映画監督の蜷川実花とコラボレーションした新しいファッションブランド「クロス エム/ミカ ニナガワ(CROSS M / MIKA NINAGAWA)」を発売する。発売に先駆け22日、関係者に向けて展示会を開催した。コンセプトは「Dress up everyday(日常こそドレスアップしよう)」。蜷川の写真をもとに、プリントや素材で遊び、細部にこだわり、女性の美しさと着やすさを共存させるデザイン」を目指す。毎シーズンドレスを中心に20型程度を用意し、1つの柄に対して、30〜50枚程度生産する。地厚のポリエステルなど、ほとんどの生地は小松精練のものを用い、鮮やかなプリントは同社の技術を採用した。

 全てのサンプルに袖を通し着心地を確認したという蜷川は「一緒に何かをするなら伊勢丹がよかった。さんざん伊勢丹に通ってきましたし(笑)。仕事しやすくて、華やかで、スタイルよく見えるもので……。欲張りな感じで作りました。可愛くできてホッとしています。秋冬もどういうものが作れるかワクワクしています」とコメント。

 価格帯はカットソーが2万9000円、スカートが2万9000円、ドレスが4万9000円程度。シュシュやリボンかんざしなどは3000円台から用意する。販売店舗は、伊勢丹新宿店本館3階=リ・スタイル、三越銀座店4階=4th of GINZA、伊勢丹サローネ、イセタンハウス1階=リ・スタイル、伊勢丹羽田ストアと同社のECサイト。岩下えりさ三越伊勢丹婦人・子供統括部仕入構造改革商品部Y-3 PB2バイヤーは「高感度顧客に向けて、発信型ブランドとして提案する。MDの穴も感じていた二次会用ドレスのニーズに応えるという狙いもあった。店頭の声を反映しつつハレの日を想定しつつ、毎日着られるような等身大の服を並べる。ゆくゆくは日本発信のブランドとしてパリで展示会を開きたい」と話す。

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