サステナビリティ

「パタゴニア」がユタ州知事に反発 自然保護地区の開発をめぐり

 アウトドアブランドの「パタゴニア(PATAGONIA)」は、アメリカ・ユタ州で年2回行われる見本市、アウトドア・リテイラー・ショー(Outdoor Retailer Show)に参加しないことを表明した。これは、ゲイリー・ハーバート(Gary Herbert)ユタ州知事が、州南東部で国定記念物として保護されているベアーズ・イヤーズ(BEARS EARS)地区の指定を無効にするようトランプ政権に要請する決議に署名したことを受けてのもの。「パタゴニア」は、「アウトドアのレクリエーションがユタで生み出す120億ドルにおよぶ消費と12万2000の職という経済的利益の価値が評価されていない」と反発し、ベアーズ・イヤーズが国定記念物としてこれからも保護されるべき地域だと訴えた。

 バラク・オバマ(Barack Obama)前アメリカ大統領は、石油やガス、鉱物の採掘が計画される同地域を保護するため、2016年12月にベアーズ・イヤーズを国定記念物に指定。国定記念物への指定は、先住民族や多くのユタ州民、環境保護団体、クライマーグループ、そして「パタゴニア」が連合を組織して、長年に渡って取り組んできたもので、悲願だった。

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