「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」や「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」を擁するPVHコープ(PVH CORP)の2017年1月期決算は売上高が前期比2.2%増の82億310万ドル(約9187億円)、営業利益が同3.7%増の7億8920万ドル(約883億円)、純利益が同4.2%減の5億4870万ドル(約614億円)だった。
「カルバン・クライン」の売上高は同7.23%増の31億3520万ドル(約3511億円)、「トミー ヒルフィガー」は同4.1%増の35億1080万ドル(約3932億円)、「ヘリテージ ブランズ(HERITAGE BRANDS)」は同10.0%減の15億5710万ドル(約1743億円)だった。「カルバン・クライン」と「トミー ヒルフィガー」はともに売り上げを伸ばしたものの、北米市場は苦戦し、同社は「顧客の消費および来店客数の減少が大きな原因。特に観光地の観光客の減りが影響した」とコメント。「トミー ヒルフィガー」に関してはウィメンズウエア事業をG-IIIアパレル グループ(G-III APPAREL GROUP)に譲渡したことも響いた。
エマニュエル・キリコ(Emanuel Chirico)会長兼最高経営責任者は「厳しい市場の中で予想を上回った結果に満足している。サステイナブルなビジネスを常に意識しつつ、新しい戦略を立てて顧客とのエンゲージメントを増やした。17年は荒れ続けるグローバルマーケットの中で、慎重なアプローチをとる」と語った。
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