大阪のファッションビル「ルクア大阪」では3月18日から4月4日まで、開店2周年を記念した特別イベントを開催中だ。
「ルクア大阪」館内では、ポップアップやワークショップ、各ショップの限定アイテム販売会などのイベントを実施している。26日の15時からは、西館の「ルクアイーレ」の3、5、7階で“OSAKA NEW TRIBE”と題したファッションショーを開催。スタイリストの島田辰哉、亘つぐみ、宇佐美陽平が、それぞれ異なるテーマを元にスタイリングを手掛け、ショーをディレクションした。
ショーは、お笑い芸人のゆりやんレトリィバァの館内アナウンスと共にゲリラ的にスタート。館内通路がランウエイとなった独特のスタイルで幕を開けた。トップバッターは島田辰哉。モデルのLALAが登場した途端に会場からは大歓声が上がった。テーマは“ボーダー”で「221リステア(RESTIR)」「アメリカン ラグ シー(AMERICAN RAG CIE)」「ミッドウエスト(MIDWEST)」など館内の人気ブランドを軸に、袖コンシャスなディテールなどのトレンドを随所に盛り込んだ。スタイリングはホワイトやピンク、ブルーなどトーングラデーションで表現。ヘアメイクは、大阪らしく派手目なアレンジを施した。2回目に行われた宇佐美陽平のランウエイは“ハイライト”がテーマ。「モンキータイム(MONKEY TIME)」「トーガ(TOGA)」「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」などをセレクトし、シルエットは終始一貫してラフで、ストリートなムードでまとめた。ラストを飾ったのは亘つぐみで“チェンジM”がテーマ。ビジネスやオフィスをイメージしたコレクションは、モデルがランウエイの途中でコートやジェケットを脱ぐと、パステルカラーや花柄のインナーが登場し、オン・オフのスタイルを表現した。
また、同日にはモデルの萬波ユカとスタイリストの亘つぐみがアニバーサリートークショーを開催。MCはモデルのケニーが務め、萬波が登場すると会場からは「カワイイ!」と歓声が上がった。トレンドの動向や自身のスタイリングについて、萬波は「漫画や古い映画からインスピレーションを受けることが多く、お気に入りは安野モヨコの『ジェリービーンズ』。普段のスタイルは古着をミックスすることが多く、大阪には5年間住んでいたが古着屋巡りをしていた。今は80年代のブランドのビンテージをポイントで使うスタイルが好き」と話し、亘は「今季の注目は濃いピンク。大阪の人は、スタイリングに明るい色を取り入れて、ファッションを楽しんでいる。東京はモードを意識してか、黒っぽい色を選びがちなので、個性をしっかりと表現している点が大阪のファッションの魅力」と話した。