伊勢丹新宿本店メンズ館2階のインターナショナルクリエーターズは4月11日まで、日本古来の伝統文化やモノ作りにフォーカスした「ザ ジャポニズム(THE JAPONISM)」を開催中だ。日本の伝統的なスタイルを現代的なデザインにアップデートした。奄美大島の泥染めに着目し、「サスクワッチファブリックス(SASQUATCHFABRIX)」や「オールモストブラック(ALMOSTBLACK)」「コズミックワンダー(COSMICWONDER)」「ニードルズ(NEEDLES)」「ポーター(PORTER)」「タクタク(TACTAC)」「ザ サカキ(THE SAKAKI)」などが参加。枯山水や茶室をイメージしたディスプレーとネオン管というハイブリッドな空間に、泥染め加工を施したアイテムを並べている。「サスクワッチファブリックス」の羽織り(5万2000円)やシャツ(4万3000円)、「タクタク」のジャケット(4万1000円)やパンツ(2万9000円)、「ポーター」の巾着袋(1万1000円)などをラインアップする。
4月4日までは、日本を代表する伝統技法の一つ、大島紬によるアイテムも同時に販売。「ニードルズ」ではコーチジャケットとブルゾン(各10万円)を、「サスクワッチファブリックス」では羽織り(15万円)やシャツ(12万円)、ショートパンツ(8万円)を、「ザ サカキ」ではテーラードの羽織り(25万円)をそれぞれデザインした。イベント周知の為に、いずれも高価な原反に対し、採算度外視した価格になっている。同館の高橋裕二バイヤーは取り組みについて「『ビズビム(VISVIM)』が海外で評価されていることを始め、日本の伝統的なスタイルに対する海外の関心が高くなってきている。それに伴って、日本人の和服への偏見も薄れ、ファッションとして日本人自ら日本のスタイルを取り入れ始めた。『和』をファッションとして落とし込むブランドも増えてきている。今後も日本のスタイルをプッシュしていく」と話す。