1966年に開業した「銀座 ソニービル」(東京都中央区銀座5-3-1)は、3月31日もって一時閉館した。同日、フィナーレイベントを開催し、平井一夫ソニー社長兼CEOがあいさつをした他、東京スカパラダイスオーケストラとのライブも行った。
今後、ビルの地上部分の解体工事を行い、2018年夏から20年秋の間は「銀座ソニーパーク」と称し、フラットな空間として開放。22年には新ソニービルを竣工する。
オープニングトークショーでは、登壇した平井社長が高校、大学、会社の先輩であるMCのジョン・カビラとともにソニービルの思い出を語った。平井社長は、一時閉館するソニービルについて「中学生当時、銀座に遊びに行くときは、音響メーカーやカメラメーカーのショールームに行っていたが、最初に行くのはソニービルだった」とコメント。来夏にオープンする「銀座ソニーパーク」については「(ビル解体後について)議論した結果、お世話になった銀座、そして世界中の人に向けて、オープンスペースを提供したいと思った」。新ソニービルについては「開業当時、エレクトロニクスだったソニーは、今やエンタメや音楽、ゲーム、金融、不動産もやっている。今のソニーを体験できる複合施設にしたい」と意気込んだ。
その後、会議室で練習したというサックスをおもむろに取り出して演奏を開始。東京スカパラダイスオーケストラも参加し、セッションを繰り広げながらビルを練り歩いた。最終的には「エルメス(HERMES)」との間の銀座ソニー通りに設置された特設ステージで演奏し、雨にも関わらず来場した大勢のソニーファンとともに50年間の歴史の幕を下ろした。