「MSGM」を手掛けるマッシモ・ジョルジェッティ(Massimo Giorgetti)は、2018年春に終了する「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」との契約を更新せず、同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを辞するようだ。マッシモと「エミリオ・プッチ」は契約更改しない方向でともに合意している様子。メゾンはすでに後継者探しを始めているようだが、まだ決まっていない。「エミリオ・プッチ」を要するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton)は、コメントしていない。
業界関係者によると、マッシモの「エミリオ・プッチ」は、卸を中心に売り上げが伸び悩んでいるようだ。マッシモは「MSGM」に通じるカラフルな色使いで「エミリオ・プッチ」の若返りを図ったが、今のところ結果には結びついていない。「アーカイブのプリント柄に頼るのは安易」と話し、これに頼らなかったファースト・コレクションが失敗して以降、マッシモは「人々は今も(アーカイブの)プリント柄を欲している」と軌道修正を試みている最中だった。