「フォーエバー21(FOREVER 21)」が、激安ライン「F21 レッド(F21 RED)」の出店攻勢を図る。今年中に全世界に40店舗以上をオープン予定だ。「F21 レッド」は、キャミソールが1ドル90セント(約210円)、Tシャツが3ドル90セント(約430円)、デニムが7ドル90セント(約870円)と驚きの安さ。アメリカでは「ウォルマート(WAL-MART)」に匹敵するプライスで、ギャップ(GAP)傘下の「オールドネイビー(OLD NAVY)」やイギリスの「プライマーク(PRIMARK)」を競合ブランドと想定する。現在の販路はアメリカの郊外が中心で、国外ではカナダに1店舗を構えるのみ。まずはニューヨーク州ブロンクス、テキサス州サン・アントニオ、イリノイ州シカゴなどアメリカの主要都市に出店する計画だ。新たに設ける40の店舗面積は、900~1600平方メートルを想定する。
「F21 レッド」は、2014年に誕生。家族をターゲットに「フォーエバー21」の商品はもちろん、「21メン」「フォーエバー 21 プラス」「フォーエバー 21 ガールズ」「ラブ&ビューティ」などの各ラインからも商品を選び、陳列・販売している。
フォーエバー21のリンダ・チャン(Linda Chang)=マーチャンダイジング担当バイス・プレジデントは、「F21 レッド」業態は、現在の「フォーエバー21」同様500を超える店舗を構える規模にまで成長する可能性があると自信をのぞかせながら、「今年、多くの皆さんに新ショップをご覧いただけることに興奮している。過去3年で若い女性のみならず、彼女たちのご両親、そして子どもたちの頭からつま先までを彩るアイテムをそろえてきた。お客さまは、『F21 レッド』の商品を使い捨て感覚で着るワケではない。彼らはシーズンを通して『F21 レッド』の商品を着続けるし、我々もトレンドを加味しながらも、そんな洋服を提供している」と続ける。