世界30カ国以上で約4400の店舗網を持つアメリカの靴専門店「ペイレス シューソース(PAYLESS SHOE SOURCE)」が日本の民事再生法に相当する米連邦破産法第11条の適用を申請した。
アメリカ最大のシューズ専門店は、米国とプエルトリコの不採算店400店舗を即時閉店。アメリカ本社、香港の物流センターともに法的管理のもとで再建を図る考えだ。
最高経営責任者を務めるポール・ジョーンズ(Paul Jones)は、「苦渋の決断だが、小売り環境は引き続き厳しい。むしろ厳しさを増している。再建を通して、消費者、取引先、株主、従業員に強くて新しい『ペイレス』の姿を見せたい」と話した。会社は債権主に対して、まず3億8500万ドル(約420億円)の当座資金が確保できるよう努めているとしている。取引や従業員の雇用、退職者の年金についても、従来通り維持する考えだ。
「ペイレス シューソース」は1956年カンザス州トピカ創業。