「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」のニューヨーク5番街旗艦店は、わずか2週間後に姿を消すようだ。この店舗は、ウィメンズの「ポロ」ラインのスタートや、新業態「ラルフズ コーヒー(RALPH'S COFFEE)」の導入などニュース満載でわずか3年前にスタートしたばかり。ラルフ ローレン社は、2013年にこの場所を15年借りる契約を締結したようだが、年間2500万ドル(27億7500万円)と推定される賃料は、当初から重くのしかかっていたようだ。加えて、アメリカ国内ではアパレル不振が続き、ロシアや中国からの観光客は減少。負担を支えきれなかったとの声が上がっている。
5番街の旗艦店のみならず、同社は2017年度中に約50の店舗閉鎖を検討中。これに先立ち、16年度には43の店舗を閉じた。一方で、ロンドン・リージェントストリートの「ポロ ラルフ ローレン」の旗艦店などは順調と言われている。
業界筋は、ラルフの今回の英断を好意的に捉えている。直営の店舗網も多く、近隣のメイシーズなども大きなインショップを持つ「ポロ ラルフ ローレン」のついては、「あまりに広大で高額な5番街旗艦店の閉店は妥当」とのコメント。デジタルへの投資も評価されている。