「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のアトリエで働く職人たちが5日、賃金アップを求めデモを起こした。ここ15年で初めての事だ。
従業員は朝7時半から8時半にかけて、工場の入り口に集まり、声明を発表するなどした。LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンによると、参加したのは、フランス国内に広がるアトリエの1/3にも満たない、1割以下の限られた従業員だったという。ただ、フランスの労働組合などは、参加者はもっと多かったと主張している。
参加者たちは、「ルイ・ヴィトン」が提示した、全従業員に対する30ユーロ(約3500円)の昇給と、加えて全体の8割に約束した10〜20ユーロ(約1100〜2300円)の個別昇給の提案を却下しているよう。LVMHの広報は、「彼らは昨年、13カ月分の給与を受け取っている。会社の利益を分配したものだ」とコメント。職人たちは、好業績に基づく利益のさらなる分配を求めているようだ。