高島屋の2017年2月期は、営業利益が前期比3.1%増の340億円だった。営業増益は7期連続となる。売上高に相当する営業収益は同0.6%減の9236億円。営業利益は、百貨店事業が衣料品などの不振で同18.7%減の121億円だったが、東神開発によるショッピングセンターなどの不動産事業が同7.1%増の110億円と貢献した。純利益は同12.4%減の208億円だった。
百貨店の商品別売上高は衣料品が前期に比べて116億円減ったのに対し、化粧品は87億円も増えた。免税売上高は15%増の344億円。インバウンド(訪日外国人)の購買は尻上がりに伸び、下期には24%増になった。インバウンドの消費は高額品から日用品に移行しており、ラグジュアリー・ブランドなどを含む一般品が8%減に落ち込んだのを、化粧品などの消耗品が2.1倍に伸びたことでカバーした。店別売上高も各店が軒並み減収になる中、インバウンドに強い大阪店と新宿店が増収を達成した。
今期は営業収益9430億円(前期比2.1%増)、営業利益350億円(同2.9%増)、純利益215億円(同3.0%増)を計画する。今月27日に開店する新宿店の空港型市中免税店を含めて、免税売上高は450億円(同31%)を見込む。