素材大手ユニチカの繊維子会社、ユニチカトレーディングはコンペイトウ型の繊維断面を持つポリエステル糸「セシェ・シックス」を開発した。コンペイトウのような断面が、発色性を高め、リネンのようなドライなタッチを付与できるという。まずは2018年春夏の婦人服地で展開する。同社の森本惠治レディス営業部部長は「18年春夏はナチュラルな風合いにテクノロジーの要素をミックスし、フェミニンなイメージがポイントになる。植物のモチーフの柄を載せた、爽やかなプリント生地などでも展開したい」という。
ユニチカトレーディングは、異なる原料をミックスすることで、糸を変形させる混繊技術を得意にしており、「セシェ・シックス」もそうした技術を活用している。2018年春夏向けには同様の技術を使い、三層構造にした防透けポリエステル「クールアート」、一本の糸の中に濃染と淡染を発生させる「ラインスターFE」も提案する。