ファッション

「モレスキン」にもデジタルの波 サーチやアーカイブも可能に

 イタリア発「モレスキン(MOLESKINE)」は、作家や画家、ビジネスマンなど幅広い層にカルト的な支持を得ている手帳ブランドだ。現在の同ブランドは復刻版で、オリジナルはヴィンセント・ヴァン・ゴッホやパブロ・ピカソ、アーネスト・ヘミングウェイなどが愛用していたことで知られる。手書き派のこだわりのノートとしておなじみの同ブランドにもデジタルノートが登場した。

 「モレスキン」は昨年、アナログのクリエイティビティーをデジタル・デバイスに同期できる“スマートライティングセット(SMART WRITING SET)”を発売した。発売以降、同セットは1年間で約1500台を販売。ビジネスマンをはじめ、弁護士や学校の教員などが購入していくそうだ。

 エヌコード(NCODE)技術を施したノート“ペーパータブレット(PAPER TABLET)”と“ペンプラス(PEN+)”のセットで、ノートに書いた内容がリアルタイムでデジタル・デバイスに表示される仕組みになっている。15カ国語に対応が可能で、デバイスでは記入した内容の整理や検索もできる。ハイライトや色の濃淡がつけられる機能もあり、文章だけでなくイラストなどのデジタル化も可能。デバイス上では、ノートの整理やサーチも可能で、PDFやテキストをメールで送付することができる。システムは韓国のネオラボコンバージェンス(NEO LAB CONVERGENCE)が開発した。アプリ名はiOS対応が「モレスキンノーツ(MOLESKINE NOTES)」で、アンドロイド対応は「ネオノーツ(NEO NOTES)」。“ペーパータブレット”のデザインはジュリオ・イアケッティによるものだ。

 価格は“スマートライティングセット”が2万6100円、“ペーパータブレットが3500円”。全国のモレスキンアトリエ(有楽町ロフト、東急ハンズ新宿店、池袋ロフト、梅田ロフト、札幌ロフト、雑貨館インキューブ天神店、石丸分行堂本店、古屋ロフト)および、モレスキンの公式オンラインストアで販売している。

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