プラダの2016年度通期決算は、売上高が前年比10%減の31億8000万ユーロ(約3752億4000万円)、営業利益が同14%減の4億3120万ユーロ(約508億8160万円)、純利益も同15%減の2億7830万ユーロ(約328億3940万円)の減収減益だった。
ブランド別では、「プラダ(PRADA)」が同11%減、「ミュウミュウ(MIU MIU)」が同9%減、「チャーチ(CHURCH)」は同3%減と全ブランドで売り上げを落とした。カテゴリー別では、レザーグッズが同14%減、フットウエアが同7%減、プレタポルテは同2%減。市場別売上高を見ると、ヨーロッパは同8%減、アメリカは同13%減、5年連続成長を続けていた日本も同5%減、中東は同10%減。ほぼ全市場が苦戦する中、ロシアは2ケタ成長を達成した。
パトリッツィオ・ベルテッリ最高経営責任者は、「16年は通期で苦戦したものの、下半期、特に第4四半期ではすでに復調し、満足のいく結果を示している。リストラなどのコスト削減とデジタルに特化した新チームの設立、新商品のローンチで将来の成長に結びつくだろう」と話した。プラダは17年にグローバルで30~40店のポップアップストアを開く計画で、そのうちの3店舗を4月に日本にもオープンする。また、年内のウェブサイトのリローンチで巻き返しを図る。