スウェーデン発のファッションウオッチ「ダニエル・ウェリントン(DANIEL WELLINGTON)」の国内初のブランド・パーソナリティーにモデル兼女優のTAO(タオ)が就任した。NYを拠点に活動するTAOは、ブランドのアイデンティティーである「ESSENTIAL(本質)」「INTELLIGENCE(知性)」「GLOBAL(世界的)」を体現している人物として選ばれた。「NYに行ったきっかけは日本でモデルとしての需要が少なかったから。グローバルな経験を積んでいく中で、次第に自分にも自信を持つことができ、次の仕事にもつながった」と話す。今や「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」や「ケンゾー(KENZO)」など多くのラグジュアリーブランドのキャンペーンモデルも務めるTAOに、自分らしいファッションとは何か?を聞いた。
WWDジャパン(以下、WWD):ファッションでのこだわりは?
TAO:数年前までは、エッジィなモノや形が変っているモノを選びがちでしたが、最近はシンプルに、クオリティーや着心地の良さの良いモノを選ぶようになりました。そういう年齢なのかなって思う時もあるんですけど(笑)。
WWD:自分らしいファッションの楽しみ方は?
TAO:髪型をよく変えるんですが、変えるたびに選ぶ洋服も変わってきました。前までは絶対選ばなかったようなモノでも、髪型が変わるだけで選んでみるようになったり。女の子って楽しいなって思える瞬間ですね。内面もショートヘアの時はなんだかボーイッシュだけど、長くなるとなぜか女性らしく振る舞えるようになったり、所作も変わってくると思います。
WWD:ファッションセンスの磨き方は?
TAO:アドバイスできる立場でもありませんが、自分の体型だったりバランスだったりをよく理解して、それを隠すのでなく、自分の体型だから似合う洋服を選ぶようになると、その人にしかできないオシャレができるんじゃないかなと思います。みんなコンプレックスはあると思いますが、自分の体を知るのが大事だと思います。
WWD:自分自身に似合うのは?
TAO:私は身長が高くて細身なので、似合わないモノもたくさんあるんです。でも理想に無理やり近づけるというよりは、私だからきれいに見えるような服を無意識にでも選んでいる気がします。私はコンプレックスがあったタイプだけど、そこを乗り越えた時に初めてファッションも楽しめるように感じました。
WWD:今日の時計の印象は?
TAO:シンプルでクラシックなことはもちろんですが、文字盤が大きいのでユニセックスで使えて、女の子にとっては甘くなり過ぎずボーイッシュにきまりますよね。私は手首が細身なんですけど、大きすぎるわけでもなく、ちょうどいいバランスが気に入っています。
WWD:時計を着ける時はどんな時?
TAO:ちょっと大人っぽく見せたい時やカチッとしたい時。今は携帯電話があるので、時間を見るために必要というよりは、その時のファッションのアクセントとしてだったり、オケージョンに合わせてつけることが多いですね。
WWD:普段の生活の中で大切にしている時間は?
TAO:朝起きて猫に餌をあげて神棚の水を変えるとか。普通のことですけど、それが毎朝毎晩あるのでその時間を大切にしています。一日が始まる感じもするし、今日も一日お疲れ様って思えます。
WWD:今はNYをベースとしているが、海外から見て日本の若者のファッションをどう思う?
TAO:すごくオシャレですよね。こんなオシャレな都市は世界中探しても他にないと思います。もちろん流行を気にしている感じもしますが、そんなの関係ないっていう独自の奇抜なスタイルも見かけますし、かっこいいなと思います。それに、もっと日本のいろんなところを旅行して日本を知れればと思っています。今回は飛騨高山に初めて行くので楽しみです。
PHOTOS BY YUJI NAKAJIMA