ギンザ シックスが4月20日オープンする。松坂屋銀座店跡地の再開発によって誕生した同施設は、J.フロント リテイリング、森ビル、LVMHグループのLキャタルトン リアルエステート、住友商事の4社が運営する銀座エリア最大の商業施設だ。「日本初のラグジュアリー・モール」を謳うギンザ シックスには、「ディオール(DIOR) 」「サンローラン(SAINT LAURENT) 」「ヴァレンティノ(VALENTINO) 」「フェンディ(FENDI) 」「セリーヌ(CELINE) 」「ヴァン クリーフ & アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」がそれぞれ2~5層のメゾネット型店舗を構え、銀座通りで115メートルにわたりその威容を示している。ここでは報道陣に公開された中でも特に注目の6ブランドのテナントとビューティフロアを紹介する。
READ MORE 1 / 7 圧巻の5層構造 世界3店舗目の「ハウス オブ ディオール」
ディオール
Photo by TAICH IMAI
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「ディオール」はソウル、ロンドンに次ぐ世界3店舗目のストア「ハウス オブ ディオール」を開く。地下1階〜地上4階の5層構造で、フルラインをそろえる。オープンを記念し、マリア・グラツィア・キウリ=アーティスティック・ディレクターが特別にデザインした「ジャルダン ジャポネ(日本庭園の意)」と題したギンザ シックス限定のカプセルコレクションが並ぶ。これはムッシュ・ディオールが1953年に発表した“ジャルダン・ジャポネ”のルックからインスパイアされたもので、ウエアはもちろんアクセサリーなど60以上のアイテムを並べる。4階は、「ピエール・エルメ」と協業したカフェ「カフェ ディオール バイ ピエール・エルメ」やテーブルウエアやリネンを提案する「ディオール メゾン」が入る。
READ MORE 2 / 7 「サンローラン」からは限定アイテム“LOVE TOKYO”
サンローラン
「サンローラン」は表参道店に次ぐ都内最大級の旗艦店を開く。地下1階~地上2階の3層構造で、最新のストアコンセプトである白と黒のマーブルやアールデコとミニマリズムを基調にしたモダンなインテリアが特徴だ。ギンザ シックスの限定アイテムとして、“LOVE TOKYO”と刺しゅうしたパッチがスリーブに縫い付けられたミリタリージャケットやバックパック、タイニーウォレットなどが並ぶ。
READ MORE 3 / 7 「ヴァレンティノ」はオシャレ男子垂涎のメード・トゥ・オーダーサービス
ヴァレンティノ
Photo by TAICHI IMAI
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「ヴァレンティノ」は世界最大規模の旗艦店を開く。地下1階〜地上4階の5層構造で、売り場面積は885平方メートル。建築家のデイヴィッド・チッパーフィールドとピエールパオロ・ピッチョーリによるコンセプトストアになる。圧巻は贅沢に用いられた大理石(カララマーブル)で、巨大な円柱だけでなく、各フロアを繋ぐ階段に用いられた。沖縄から運んだというカシワバゴムの木のグリーンも映える。メンズのメード・トゥ・オーダーサービスを併設したり、VIPルームを用意したりするなどラグジュアリーな空間が広がる。
READ MORE 4 / 7 「フェンディ」による世界初のファーウエアのメード・トゥ・オーダー
フェンディ
「フェンディ(FENDI)」は、グエナエル・ニコラによる最新のグローバルコンセプトを採用。地上3階、地下1階の4フロア構成で国内最大級の広さの店舗になる。ファサードは、ブランドが本社を構えるローマのイタリア文明宮に見られるアーチを再現。一方、店内はミラノを拠点に活動するデザインデュオのディモーレスタジオが選んだビンテージ家具などを配置しているのが特徴だ。3階には国内初のVIPルームも設ける。取り扱うのは、ファーアイテムやプレタポルテからバッグや雑貨までメンズ&ウィメンズの全カテゴリー。さらに世界で初めて、襟やポケットなど一部にファーを用いたファーウエアのメード・トゥ・オーダーサービスも実施する。
READ MORE 5 / 7 キーワードは“地域性”と“時間” 銀座初「セリーヌ」旗艦店
セリーヌ
Photo by TAICH IMAI
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「セリーヌ(CELINE)」は、銀座初の旗艦店。1階と2階の2層構造で売り場面積は502平方メートル。キーワードは“地域性”と“時間”。 見どころは、美濃地方で職人が手仕事で製作したシンプルな形状のセラミック2220ピースを用いたファサードだ。素地面と釉薬面に塗り分け、設置する角度によって素材感が変化するのが特徴だ。ランダムに設置することで、日中は自然光を受けながら時間によって異なる表情を店内に映し出し、夜は店内の暖かい光を、銀座の中央通りに落とす仕組みだ。
READ MORE 6 / 7 外壁に金箔をあしらった贅沢な「ヴァンクリーフ&アーペル」
ヴァンクリーフ&アーペル
「ヴァンクリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」は、地下1階、1階、2階からなる3フロア構成で、日本最大の面積505.5平方メートルを誇る。中央通りに面したブティックの外壁は、金箔を生かしたゴールドのグラデーションが配され、時間の移り変わりとともに色の濃淡が変貌する。2階は日本初のブライダル コレクションを専門的に扱うフロアになっており、1階、地下1階はアイコン商品のジュエリー、ウオッチをバラエティ豊かにラインアップしている。オープン約1カ月は、デジタルミラーを設置する。ARがプログラムされた鏡の前に立つと動きに応じて花が舞う仕組みになっており、動画をSNSでシェアすることができる。
READ MORE 7 / 7 ビューティフロアには21店舗の旗艦店が出店
コスメデコルテ/SHISEIDO
「六感美容」がテーマの「メゾンデコルテ」
PHOTO BY TAKAO OHTA
国内初の直営店「SHISEIDO」
PHOTO BY TAKAO OHTA
ビューティ関連は、地下1階に30店舗が出店し、半数以上の21店舗が旗艦店だ。「コスメデコルテ(COSME DECORTE)」は、初の旗艦店となる「Maison DECORTE(メゾンデコルテ)」をオープンする。同店は「六感美容」をコンセプトに、アートディレクターのマルセル・ワンダースがデザインした、自然の恵みを取り入れた空間で極上のトリートメント体験を行えるのが特徴だ。象徴的なメニューとして、「AQ ミリオリティ」の12万円のクリームを使用した180分10万円のコースを用意する。「SHISEIDO」は、「ギンザ シックス」限定となるフレグランス「エバーブルーム」を発売し、「エバーブルーム オードトワレ」は国内初の取り扱いとなる。その他、美容レッスンやプロモーションと連動したイベント開催など“コト体験”を提供する予定。