リムアート(limArt)は、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の初期の映像作品である「Screen Tests」のフィルムの一部をプリントした写真と、ウォーホルの作品制作に携わっていたジェラード・マランガ(Gerard Malanga)の散文詩を収めたアートブック「Screen Tests / A Diary」復刻版(2000部、予価4800円)を日本限定で5月12日に刊行する。今年は初版刊行から50年目だ。
「Screen Tests」は、ウォーホルやマランガの作品制作スタジオ、ファクトリーを訪れたさまざまな人々のバストアップを撮影した実験映画作品だ。1960年代にファクトリーを訪れたルー・リード(Lou Reed)、ニコ(NICO)、イーディ・セジウィック(Edie Sedgwick)、サルバドール・ダリ(Salvador Dali)らニューヨークのカルチャーシーンの中心人物たちを被写体に選んでいる。「Screen Tests / A Diary」はフィルムロールにラフなトリミングを施しており、ウォーホルの絵画作品とは異なるマランガのアイディアを反映した作品だ。67年の初版は、当時ほとんど売れず、出版社は大量の在庫を断裁処分した。そのため、現存する冊数が少なく、古書市場では50万円以上する希少本になっている。
リムアートは復刻版の刊行に際し、同社の展示スペースで5月中旬にインスタレーションを開催する予定だ。