アッシュ・ペー・フランスが手掛ける合同展示会「ルームス」がリニューアルする。35回目となる9月6~8日の開催から、イベント名を「ルームス エクスペリエンス(rooms experience)」に改称。これまで23回会場として使用してきた国立代々木競技場第一体育館が2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて使用ができなくなるため、東京・五反田のTOCビルの13階を新会場として採用する。また、今回から一部のスペースをBtoB&C向けにし、一般客も入場可能にする。
「ルームス エクスペリエンス」は5つの企画で構成する。従来のBtoB向け展示会「トレードショー」、地場産業を含む技術や文化を継承するモノ作りを紹介するブース「メイドインドット」、企業がメッセージを発信する「ルームス プレゼンテーション」、“劣悪、躍動感、雑多、混沌、マニア”をコンセプトにした物販コーナー「マーケット」、紙をアートの概念でフォーカスする新企画「ペーパーエキシビション」のコンテンツを予定。「トレードショー」以外のエリアでは、一般客も入場可能とし、物販エリアも設置する。
会場面積は約3000平方メートルで、代々木第一体育館よりも約10%規模が小さくなるが、ブースのサイズをカテゴリーごとに調整し、従来と変わらない出展数を保つ。招待者はこれまで同様、ファッション業界関係者をはじめ、出展者とアッシュ・ペー・フランス顧客、インフルエンサーなどを予定するが、BtoCの試みとして一般入場客への入場料を設ける(価格は未定)。現在参加企業数が500社、来場者3万人のところ、20年までには参加企業数1000社、来場者数5万人に規模の拡大を目指す。将来的には、アッシュ・ペー・フランスから独立したワンオーのPR01.事業部と取り組み、台湾、韓国、上海やASEAN諸国をはじめとする海外での開催も予定する。
佐藤美加ルームスエクスペリエンスプロデューサーは「約10年前から『ルームス』は、ファッションバイヤーだけではなく、他企業の社長や重役も来場していただけるようになり、一つのメディアのような“時代の発信地”として成長してきた。紙やインターネットだけでは伝わらない商品の魅力を、空間で体感していただくため“エクスペリエンス”と名前を冠した。会場の規模が小さくなる分、出展者のオーディションも厳しくし、誰もが見たことないような精選した商品を見せていきたい。古く雑多なイメージがあるTOCで、新たな『ルームス』がどう進化するのか楽しみにしてほしい」と言う。