「ディオール オム(DIOR HOMME)」は19日、翌日オープンする「ギンザ シックス(GINZA SIX)」の旗艦店「ハウス オブ ディオール(HOUSE OF DIOR)」を祝い、同店世界先行発売の2017年フォール・コレクションを発表した。いわゆる17年プレ・フォールにあたるコレクションはこれまで、5月に発表し、世界同時に発売してきた。今年はハウス オブ ディオール ギンザ(House of Dior Ginza)のオープニングを祝い、発表を1カ月程度早め、これから約1カ月は日本でしか販売しない。
19日はマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)「ディオール(DIOR)」アーティスティック・ディレクターによる17年春夏オートクチュール・コレクションのランウエイショーを開催後、ゲストを車で有明まで送迎。ベッドやソファーをしつらえた、漆黒の小部屋をいくつも並べた空間で、クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)「ディオール オム」アーティスティック・ディレクターは、17年フォール・コレクションを発表した。
1月に発表した、17年秋冬に相当するウィンター・コレクション同様、若者のバイブスを象徴する“ニュー ウェーブ”をキーワードに、パンクな反骨心をクラフツマンシップで表現したブラックベースのコレクションを発表。真っ赤な刺繍をパンクに盛り込んだセットアップ、スーツ地とレザーをパッチワークしたブルゾンなど、荒々しくも、テクニックが満載のウエアが並ぶ。アイコニックな「クリスチャン ディオール パリ(CHRISTIAN DIOR PARIS)」のロゴには、パイルのアルファベットワッペンで描いた“NEW WAVE”の文字をのせた。メゾンの歴史に敬意を表しつつ、それを若々しく、時に荒々しく表現する、最近のクリスのアプローチは健在だ。