資生堂は6月21日、シワ改善の承認を得た純粋レチノールを配合した第1弾商品を主力ブランドの「エリクシール(ELIXIR)」から発売する。ドラッグストアや量販店、化粧品専門店など約1万5000店で展開し、初年度の販売数量目標は100万本を目指す。
同社は2月、肌あれ改善の有効成分として配合してきた純粋レチノールを“シワを改善する”効能効果を持つ医薬部外品として厚生労働省から承認を受けた。今回、シワの悩みはエイジング世代に限らず、幅広い年代に顕在化していることから、多くの女性にアプローチできる「エリクシール」から発売する。
目元や口元のシワ改善するクリーム「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S」(5800円、編集部調べ)は、純粋レチノールを配合。肌自らがヒアルロン酸を生み出し、水分量を増やすことで柔軟な肌に導き、シワを改善する。「シワは必ずしも悪いものではないが、美しい表情を妨げるケースがある。それをサポートしていきたい」(杉山繁和・資生堂ジャパン執行役員社長)。今後はブランドを横断して純粋レチノールを配合した商品を打ち出していく。
さらに4月20日からは、シワ改善技術により、女性たちの豊かな表情を応援する「資生堂 表情プロジェクト」をスタートする。女優の杏、石田ゆり子、篠原涼子、樋口可南子、真木よう子、宮沢りえをCMモデルに起用した広告展開を実施する他、特設ウェブサイトでの情報発信、店頭キャンペーンなどを行う。樋口可南子は「表情は心とつながっている。キレイになれれば嬉しいし元気にもなれる。それをサポートできる商品を(CMなどを通じて)伝えていくのが使命だと思っている」と意欲を語った。