パルグループホールディングスは今秋、主力の「チャオパニック(CIAOPANIC)」を一段上のブランドへとリブランディングする。原宿・明治通り沿いにある熊谷隆志ディレクションの2フロアの複合型ショップ“CPCM”を2階の1フロアに縮小し、1階(595平方メートル)を新タイプの「チャオパニック」の実験店舗にする。既存店でも新タイプの商品の扱いを始める。価格はこれまでより若干引き上げる。
井上英隆・会長は「『チャオパニック』は、かつて10億円の黒字だったが、競合の増加で前期は5億円の赤字になった。カジュアルの原点回帰を図った『CPCM』はある意味、道楽の店舗。前期も赤字だが、それは承知の上で実験の機会を優先してきた。そこで培ってきた知見を生かし、『チャオパニック』を発展させる」と話し、外部からスカウトした2人のディレクターを起用していることを明らかにした。「チャオパニック」は2018年、30周年を迎える。
「CPCM」は、2015年に本社ビル路面の「チャオパニック」および2階の「カスタネ(KASTANE)」「ミスティック(MYSTIC)」「フーズフーチコ(WHO'S WHO CHICO)」跡地に、上質かつ温もりのあるスタイルを提案するセレクトショップとしてオープンした。熊谷隆志がセレクトしたウエアや雑貨、家具などをそろえる。