エービーシーコーヒーは、ブランド初の実店舗「アルファベータコーヒークラブ(ALPHA BETA COFFEE CLUB)」を4月22日に自由が丘にオープンした。
同社の最高経営責任者を務めるのは、元グーグル・アジア太平洋地域のデジタルマーケティング責任者の大塚ケビン。プロダクトマネージャー兼デザイナーは、サンフランシスコのフードデリバリーサービス「ゼスティー(ZESTLY)」の創設者アルヴィン・チャン(Alvin Cheung)が務める。起業した経緯を「一杯のコーヒーで作り手と消費者を繋ぎ、そこから生まれる新たなコミュニティーをIT目線から創り出したいと思った」という。
店内は、誰かにシェアしたくなるような“インスタジェニック”なインテリアを採用。入り口の足元のブランドロゴや特注のマグネットウォールには、ウッドの世界地図が飾られ、コーヒー豆の産地情報を知ることができる。
目玉メニューは、インドネシアのスマトラやエチオピアのイルガチェフェなどのコーヒー豆を使用したスペシャルティコーヒーを提供。フードは、サンドイッチに加え、おにぎりにメキシカンテイストをプラスしたタコライスおにぎり(300円)やひよこ豆をペーストしたフムス(500円)、キヌアサラダ(500円)など、スーパーフードを用いたデリをそろえる。ビバレッジは、お茶を発酵させたフルーティーで爽やかな酸味が特徴のコンブチャ(400円)やオーナーセレクトのカルフォルニアワインなども用意。メニューはコーヒー同様、定期的に更新する。注目は、カリフォルニアのカフェで主流になっている“サブスプリクション型(会員制)ビジネスモデル”を採用していること。メンバーシップには、RFIDチップを使用し、コーヒーのボトムレスサービス(飲み放題)やコミュニティイベントに無料で参加できる特典などのアイデアを体現した。
エービーシーコーヒーは、オンライン会員制サービスを特徴とする。全国約30カ所以上でパートナーシップを結び、多様なシングルオリジンコーヒーを楽しめる他、ロースター情報や一杯のコーヒーになるまでのストーリーを楽しめるガイドを合わせて送る知識的フォローも付加してファンを増やしてきた。