三越伊勢丹ホールディングスは24日、石塚邦雄・代表取締役会長(67)の後任に元取締役の赤松憲氏(64)を充てる人事を発表した。赤松氏は石塚会長と同じ三越の出身で、現在は台湾の子会社、新光三越の副董事長を務めている。石塚会長は6月21日の株主総会の後、特別顧問に就任する。
同社では業績不振や社内の混乱の責任を取る形で、大西洋氏(61)が3月31日付で社長を辞任し、杉江俊彦氏(56)が新社長に就いた。大西氏は株主総会後に取締役も退く。08年に経営統合した同社では、会長に三越出身の石塚氏、社長に伊勢丹出身の大西氏という布陣だったが、新体制でも三越と伊勢丹の出身者が代表取締役を分け合うことになる。
赤松氏は慶應義塾大学を卒業後、1975年に三越に入社し、主に管理部門を歩いてきた。2008年に三越伊勢丹ホールディングスの取締役常務執行役員管理本部長、13年に同業務本部長を歴任し、16年6月から現職に就いていた。