京都市で5月14日まで、「KYOTOGRAPHIE(京都国際写真祭)」が開催中だ。5回目の今年のテーマは「LOVE」。通常非公開の歴史的建造物や寺院を舞台に、国内外の写真家による作品を展示している。今年は新たに二条城・二の丸御殿台所が新たな展示場所に加わり、マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)やパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)といった数々の著名人のポートレートを撮影したアメリカ人肖像写真家のアーノルド・ニューマン(Arnold Newman)の国内初回顧展を開催中だ。
老舗帯問屋の誉田屋源兵衛では、ロバート・メイプルソープ(Robert Mapplethorpe)の写真を展示。建築家のピーター・マリノ(Peter Marino)のプライベート・コレクションから自然美と肉体美、束縛と破壊をテーマに約90点の作品をピックアップした。同所の黒蔵に展示している、ゴリラやチンパンジーの家族愛に溢れる姿を撮影したイサベル・ムニョス(Isabel Munoz)の作品にも注目だ。
祇園エリアでは、建仁寺内の両足院で荒木経惟による“机上の愛”を公開中。昨年パリで展示した“机上の楽園”を本展の為にアレンジし、「生(「性」の意も含む)と死」が共存する極彩色の静物写真を並べている。一方、アートギャラリーのASPHODELでは「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」や「ケンゾー(KENZO)」「MSGM」らとのコラボレーションでも話題のアートユニット「トイレットペーパー」がインスタレーションを開催。これまでのアーカイブをミックスし、彼ららしい鮮やかな色使いが強烈なインパクトを漂わせる空間を作り上げた。テーマにちなんだ“愛の部屋”や、マグカップなどの雑貨を販売する物販コーナーも設置している。