ユニクロは、Tシャツブランド「ユーティー(UT)」とコラボレーションするNY在住のアーティスト、ジェイソン・ポラン(Jason Polan)の来日トークイベントを4月25日に開催した。同イベントには雑誌「ポパイ(POPEYE)」の表紙などを手掛けるイラストレーターの長場雄も出席。ジェイソンとのコラボアイテムは24日から販売している。
ジェイソンは「いつも『ユニクロ』を着ていたので、コラボの話が来たときはとても嬉しかった。私の描いた作品を、商品を通じて多くの人に見てもらう機会になる。普段の作品では目の前の人を描く、という感覚で他のことは意識していないが、『ユーティー』では多くの人の目に入る、ということもあり、見た人が楽しいな、と感じてもらえるようなものを作ろう、と思ってデザインしている。今回は日本をテーマにし、渋谷の交差点や代々木公園、富士山など、実際に自分が見て楽しいな、と感じたものを作品に落とし込んだ」とコメント。「街中で自分が描いた絵がプリントされているものを人々が身に付けているのを見たり、友人がそういった人を見たよ、と私に言ってくれるのがとても嬉しい。私の作品を通じて何か感じてくれたらいいなと思っている」と語った。
また、長場はジェイソンについて「相手を注意深く観察しながらも、イラストでは非常にシンプルに表現するという共通点があると感じている。さらにジェイソンの絵はかわいらしく、親しみやすいのではないか」という。
ジェイソンは「EVERY PERSON IN NEW YORK」というプロジェクトを2008年に開始。同プロジェクトは街中でニューヨークの人々を普段持ち歩いているノートブックに描き、日々自身のブログにアップするもの。08年から6年分の作品を収録した「THE EVERY PIECE OF ART IN THE MUSEUM OF MODERN ART BOOK」を含む100冊以上の書籍を出版している。日本ではテレビ朝日の新番組「気づきの扉」でジェイソンのイラストが使用されている。「ユーティー」とジェイソンとのコラボは16年秋冬からだが、1回目はニューヨークをテーマに、限定した店舗での販売だった。2回目となる今回のコレクションは前回が非常に好評だったことを受け、キッズコレクションを新たに加え、日本でも販売する。