三陽商会の「ポール・スチュアート(PAUL STUART)」は2017-18年秋冬、女性管理職向けの“ファースト バッグ”と“ファースト コート”を発売する。17年春夏に発売した女性管理職向けの“ファースト ジャケット”から派生した新商品。2月に青山店で行った女性エグゼクティブ向けのイベントで、アンケートを実施。収納力や軽さ、カラーなど彼女たちのリアルな声を取り入れて商品化した。
“ファースト バッグ”は内側と外側にポケットや仕切りを11つ付けた収納力が特徴だ。内側に配したビッグポケットには、13インチのノートパソコンやタブレットが収納できるようクッションを内蔵。薄く丈夫な本革を用いて軽量化しながら、底鋲とレザーの固さで、中身が少なくてもしっかりと自立する。デザインは“ビジネス感”を強調しないよう丸みを付け、“ブランドもの”見えしないようにロゴ無しでシンプルに仕上げた。色はベージュとネイビーの2色で、クロコダイルの型押しタイプもそろえる。価格は7万円で、8月23日に発売する。
“ファースト コート”はタイロッケン(ベルト締めダブル)ベースの軽量コート。高級アラシャンカシミヤを約60%使用しながら、従来のカシミヤコートに比べ約20%軽くした。出張の多い女性エグゼクティブがパスポートを収納するため、ファスナー付きのサイドポケットや胸ポケットを付けている。使用していくうちに毛羽が出にくいように、2度の起毛加工をかけているのもポイントだ。価格は18万円で、11月1日から販売を開始する。
「ポール・スチュアート」の17-18年秋冬物は、全体の約4%だった雑貨比率を約10%に拡大した。“ファースト バッグ”の他、ストラップの色をカスタマイズできるトートバッグやパスケースなどを新たに提案し、売り上げ前年比30%増を目指す。また、今秋冬からECでのサイズやカラー展開を強化していく。ニットは従来4色展開だったものを約12色へ増やし、従来3サイズだった商品を約6サイズへと幅を広げる方針だ。