世界最大のファッション展である米「MAGIC」が日本に上陸した。JFW-IFFとの共同主催による「IFF MAGIC Japan」が26日に開幕。 展示会規模および出展者数は前年のIFF4月展の約2倍。“MAGIC効果”もあってか、約35%のブランドが初出展だという。
IFFを主催する繊研新聞社とMAGICを運営するUBM、両社の出合いは2012年にクリストファー・グリフィンUBMコンサルティング プレジデントがIFFに来場したことに遡る。13年には米国のMAGIC会場内に「ジャパンファンタイム」ブースを創設。親交を重ね、今回の両社による初開催となった。
「IFFのDNAや繊研新聞社が持つ業界内のネットワーク力に敬意は払いつつ、今回マーケティング・営業など運営面はすべてUBMが担当。来場者はもちろん、出展者も楽しめる“場”を創造したく、国内外の有力DJ陣を招聘。さらにブロガーやインフルエンサーが即情報発信できるようラウンジを設けた」と石原隼人IFF MAGIC Japanプロデューサー兼ファッション事業部部長は話す。
「ファッション感度の高い若年層、外国人が明らかに増えた」とは、IFF時代からの出展者の声。海外の有力バイヤーと出展者の個別商談を可能とするプライベートマッチングも好評で、石田和孝・三陽商会レディス&メンズ企画MDは「新規アカウントのみで15、6社のアポが入っている。国内で製品洗いを掛けた『100年コート』が人気」という。
IFF MAGIC Japanは9月の開催も決定している。「単なる展示会ではなく、イベントとして成熟させたい。今後はIFFのアイデンティティーとも言えるセミナーも強化していく」とグリフィン=コンサルティング プレジデント。IFF MAGIC Japanは28日まで東京ビッグサイト西館で行われ、3日間で2万5000人の集客を見込む。