京都発の着物ブランド「ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)」は、六本木ヒルズに構えていた旗艦店をクローズし、ギンザ シックス(GINZA SIX)4階に移転オープンした。新旗艦店は、ブランド初のカフェを併設している他、着物や浴衣、帯、襦袢、帯締め、足袋、草履、下駄などの商品をフルラインアップしている。外国人観光客にも人気があるデニムやジャージー素材の着物も取り扱う。ベルリーナの樋口泰輔が手掛けた内装は、和の伝統工芸を採用した超豪華仕様。床は木材をパーツにはめ込んだ象嵌で、壁紙は西陣織を使用。同店の仕掛けに集中するため、3月には15年以上参加し続けている東京ファッション・ウイークのショー発表をお休みした。
店内のカフェには、パティシエがその場で作る高級スイーツやカクテルを作るカウンターを設置した。フルーツとゼリーやプリンを盛りつけたア・ラ・モード(1800円~)をはじめ、フルーツとアイスクリームをのせたパフェ(2000円~)、その時々の新作着物をイメージした創作スイーツコレクション(2200円~)を提供する。お持たせ用スイーツ(テイクアウトのみ)には、オリジナルのアイスバーやチョコレート、コーヒー豆を販売する。アイスバーは京都本社に専用工場で1本1本パティシエが作るこだわりようだ。
デザイナーの斉藤上太郎・三才社長は「着物は懐古趣味ではなく、常に進化してアップデートされている。“伝統的で難しい”と思われがちだが、この店舗に来れば最先端の着物が見れる。敷居が高いという固定概念もあるため、入口としてまずはカフェでスイーツを味わっていただきながら、着物も見ていってほしい」と語る。