コーセーの2017年3月期連結決算は、売上高が前期比9.6%増の2667億円、営業利益が同13.1%増の391億円、経常利益が同14.5%増の395億円、純利益が同16.1%増の216億円だった。化粧品事業のハイプレステージ領域やコスメタリー事業の主力ブランドがけん引したことに加え、メイクブランドが好調だったことにより、売り上げ、利益とも4期連続で過去最高を更新した。
事業部別では、化粧品事業でハイプレステージブランドの「アルビオン(ALBION)」「コスメデコルテ(COSME DECORTE)」「タルト(TARTE)」など主要ブランドがけん引し、「ジルスチュアート(JILL STUART)」「アディクション(ADDICTION)」などのメイクブランドが伸長した。また、「エスプリーク(ESPRIQUE)」も新商品の投入やプロモーション展開で好調に推移したことにより、売上高は同10.5%増の1990億円だった。コスメタリー事業はヘアケア「ジュレーム(JE LAIME)」や日焼け止め「サンカット(SUNCUT)」などが貢献し、同7.6%増の656億円となった。その他事業は、アメニティー商品の販売が減少し、同6.0%減の20億円だった。
18年3月期の売上高は、同5.7%増の2820億円、営業利益は同6.0%増の415億円を見込む。