「エフィレボル(EFILEVOL)」元デザイナーの阿久津誠治カタチ社長は、新会社AMを立ち上げ、服の保管とクリーニングを行うサービス“スパーブ(SUPERB)”を開始した。服の保管とクリーニングがセットの“保管パックサービス”は一度に10~30点の服を預けることができ、価格は1万1000~2万7000円。専用バッグに入れて送付した服はクリーニングされた後に保管ルームで管理され、あらかじめ指定した受け取り時期に返送される。保管期限は申込日から最長12カ月。送付した服で不要になったものは、そのまま宅配買い取りサービス「ブランディア」に販売することも可能。
また宅配クリーニングのみの“デイリーサービス”も受け付ける。5~15点の服を預けることができ、価格は6000~1万円。クリーニング工場に到着後、最短5日で返送される。
両サービスともに申し込みは公式サイトで受け付ける他、服を10点保管できる“保管パックサービス”の専用キットは「ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店」などのセレクトショップや大手百貨店で販売する。阿久津は「宅配クリーニングや衣服保管サービスはこれまでもあったが、ファッション好きには浸透していなかった。洋服屋の経験を生かした服の保管環境、返送の際にシワにならない梱包、またSNSで『スパーブ』利用者のファッションスナップを掲載したり、感度の高いショップで専用キットを小売りしたりすることで、ファッションの視点から集客していきたい。服が売れないと言われている中、このサービスを通じてクローゼット整理をサポートすれば、それが新たな消費を促し、ファッション業界にも役立てるはず」と語る。今後は公式サイトに設置したECで、クローゼットの収納アイテムなども販売する予定だ。