ベイクルーズの運営するメンズセレクトショップ「レショップ(L'ECHOPPE)」が4月28日リニューアルオープンした。店頭には2周年を記念し「コモリ(COMOLI)」別注のショーツが並び、英国のアイウエアブランド「オリバーゴールドスミス(OLIVER GOLDSMITH)」はビンテージから現行品まで約150本集めた。特に、プリミティブな暮らしを続けるアーミッシュのハンドメードハットは新生レショップを象徴する商材で、開店3時間で20個が完売した。
「われわれはベイクルーズという大きな組織に属しており当然、戦略的に『売りたい』と思うこともある。トレンドや機能性といった要素はわかりやすくはあるが、なるべくそれらは排除し、プロダクトにストーリーがあるかどうかでバイイングしている」とレショップの金子恵治コンセプター兼バイヤー。
モノが売れない時代、多くのセレクトショップはよりわかりやすいMDに走りがちだ。だがレショップはその逆をゆき、「ギリギリ不親切でありたい」という。「実店舗でこそ得られる体験があり、それこそが買い物の醍醐味」。セレクトショップ原理主義とも言える、このコンセプトは顧客の支持も集めており、2016年9月~17年2月期の売上高は前年同期比2倍を記録した。「夢物語をしっかりビジネスとして成立させることが、目的であり目標」。
リニューアルを機に実店舗でのセールもやめ、5月中にオープン予定のECで対応する。レショップの古明地拓朗ショップマネージャー兼プレスは、「その分、店頭にはよりカスタマーに驚いてもらえる商品を並べたい」という。