ニット機大手の島精機製作所は6月28日付で、新社長に島三博・副社長(55)が昇格する。島次期社長の父で、創業社長の島正博氏(80)は代表取締役会長に就任する。島精機は1961年に島正博氏が三伸精機(翌年、現社名に改称)を設立、以来、世界初のデジタル制御の横編機を開発するなど、世界の編み機開発をリードしてきた。95年には無縫製ニット機「ホールガーメント」を発表し、世界に衝撃を与えた。島正博氏は「島精機設立55年目という節目であることと、80歳になり日本の上場社長では2番目に高齢になってしまった。発明家としてはまだまだやりたいこと、やりきってないこともあるが、経営に関しては若い力に任せたい」という。島次期社長は、日本大学理工学部を経て、87年に同社入社。2002年取締役システム開発部長、2012年から副社長を務めてきた。