キャリアコラム
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「H&M」のイクメン代表が語る人材育成術

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 「H&M」には、自分の後継者になる人材を育てる「ネクスト・ミー(NEXT ME)」というシステムがある。それは、管理職をはじめ、全社員が自分の後任候補を選び、育てていくというものだ。実際に自分の“ネクスト・ミー”を決めることで、教える側は育成する意識を、教わる側は成長するモチベーションを常に持つことができると同時に、ワーク・ライフ・バランスのある働き方の実現もしやすくなる。エリアコントローラーとして働く玉里太一さんもそれを実践する一人で、昨年1月から6週間のパタニティ・リーブ(男性の育児休暇)を取得した。現在も育児や家事を奥さんと分担しながら行う玉里さんの仕事と家庭を両立するコツとは?
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1人ではなく、チームで結果を出すことが重要

 玉里さんは、外資系アパレルブランドで10年以上キャリアを積み、2010年8月にH&Mジャパンに転職した。その後、銀座店や大阪・戎橋店のストアマネージャーを経て、12年3月にエリアチームのエリアコントローラーというポジションに就いた。エリアコントローラーとは、担当エリアにある17~20店舗の運営に関するさまざまな管理やサポートを行う仕事。現在、全国は4つのエリアに分かれていて、5人1チームで1つのエリアを担当している。「転職する前は、自分で結果を出して評価されるという自己完結する仕事の仕方でしたが、『H&M』ではチームで結果を出すことや支え合うことが重要です。チームでの仕事はお互いの多様性を認めることにもなる。今までは一人で完結できたことも人を巻き込んでいくことで、それぞれの成長につながると気づかされました」。そんな玉里さんの転職のきっかけは、自分の力を試してみたいと考えていた時に、一足早くH&Mジャパンに転職した元同僚に誘われたことだった。「もっと早く転職していればよかったと思うほど、今は毎日が充実しています」。

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