ファッション

カール・ラガーフェルドが住んでいたモナコの豪邸が初公開

 カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)がかつて所有していた、モナコ・モンテカルロの豪華マンション、ラ・ビジーが先週末、初めて一般公開された。カールは、高級ホテルのモンテカルロ・ビーチ・クラブと同じ岬の上に位置するこの豪邸を、1980〜90年代の約10年間所有していた。現在はホテルとして使われており、先週末には世界中のギャラリーが集うデザインフェア「ノマド(Nomad)」が初開催された。

 3階建ての豪邸は1902年にイギリス人の政治家、ウィリアム・イングラム(Sir William Ingram)卿のために建てられたもの。第二次世界大戦の間はドイツ軍によって占拠されていた。その後は所有者が何度も変わり、カールが86年にモナコ公国大公のレーニエ3世(Prince Rainier)とソシエテ・デ・バンドゥメール(Societe des Bains de Mer)社から、家具付きでこの物件を推定1400万ドル(約15億5400万円)で買い取った。

 カールは80年代に雑誌「W」のインタビューで、「ここは世界で一番平和な場所だ。同じような場所を手に入れるのは不可能。公道が通っていなくて、中に入るためには2つの門を通らないといけない。住所がないから、誰も僕に手紙を書くことすらできないんだ」と語っている。
 なお、彼が所有している間、1階の3部屋はパーティールームとして使われ、撮影スタジオにもなったダンスホールやビリヤードルームがあった。最上階はカールのプライベート空間。バルコニー付きのベッドルームには、天蓋付きのベッドを置いていたという。

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