「フォーエバー21(FOREVER21)」が、ビューティ事業に本腰を入れるようだ。ロサンゼルス発のファスト・ファッション・ブランドは、ビューティストア「ライリー・ローズ(RALEY ROSE)」を立ち上げ、年内にも10店舗程度をオープンする計画のようだ。ビューティ単独業態のコンセプトは、「とても実験的で、ミレニアル世代向け。そして“インスタ・フレンドリー”」。評判が良ければ、来年3月までにさらに10程度のショップをオープンする計画だ。業界筋によると、最初にオープンする10店舗のうち9店舗は、すでに場所も決まっている様子。競合は「セフォラ(SEPHORA)」として、メイクはもちろん、スキンケア、ヘアケア、ネイルなどを網羅するようだ。「フォーエバー21」は、すでに一部店舗でプライベートブランドだけでなく、他社製品も販売している。
この動きに対して、業界筋は賛否両論だ。ある業界人は「『フォーエバー21』は、若い世代に支持されているし、すでに一部店舗で商品を販売している。ビューティ単独店舗は、ブランドにとって自然な流れだ。市場では今、さまざまなブランドの商品を販売する小売店がウケている。その意味においても、今回の新業態は注目の存在だ」と分析する。とはいえ一方では、「マルチブランドを販売する店舗は、もはや市場に溢れている。何かが相当違わない限り、新たにシェアを獲得することは難しい」との声もある。
「フォーエバー21」は、コメントしていない。