「プラダ(PRADA)」は5月7日、ミラノ中心部にあるショッピングアーケード、ガレリア中央の「プラダ」メンズショップ建物の最上階で2018年プレ・スプリング・コレクションのショーを開催した。これまではメンズ・コレクションのショーでウィメンズのプレ・スプリング・コレクションも披露していたが、単独でのショーは初めてのことだ。ヨーロッパを始め、日本、韓国のプレスを招待し、来場者にはコートニー・ラブ(Courtney Love)、女優のスーザン・サランドン(Susan Sarandon)、ビアンカ・ジャガー(Bianca Jagger)らの姿もあった。
今シーズンの「プラダ」は、少女と大人の女性、スポーティーな素材にフェミニンなシルエットといったコントラストがユニークだ。ナイロンのジップアップは、肘の少し上くらいをリストバンドをとめることで、袖が膨らんだシルエットに。スポーティーでありながら、どこか女性らしいフォームを残している。そのようなコントラストは、三つ編みヘアに羽のヘアバンドを付けたインディアン・ガールのような少女らしさに対して、大人っぽい真っ赤なリップにも当てはまる。また、足元はストライプのスポーティーなハイソックスに、トーの尖ったストラップの付いたパンプスを合わせるといった具合だ。一方、ロマンチックなうさぎが描かれた襟付きのミニドレスには、あえてスニーカーを合わせている。
随所に透け感のあるピンクやオレンジ、ミントグリーンといったトランスペアレントな素材を重ねたり、シャツの袖の部分を一部シースルーにしたりすることで、軽やかさや動きを生み出し、より空気をはらんだようなシルエットに。中盤以降はスパンコールや羽、メタリック素材をスカートの裾や首元、ブラトップなどの細部にあしらうことで装飾性を加えた。