コーチ・インク(COACH、以下コーチ)は5月8日、ケイト・スペード&カンパニー(KATE SPADE & COMPANY、以下ケイト・スペード)を24億ドル(約2688億円)で買収することに合意した。コーチはケイト・スペードの株式を1株18.50ドル(約2072円)で取得する。取引は今秋にも完了予定だ。
コーチは「『ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)』がブランドポートフォリオに入ることにより、ラグジュアリーなライフスタイル企業のリーダーになる。『ケイト・スペード』のブランドの独立性やカラーを守りつつ、コーチの傘下に迎え入れる」と発表。ヴィクター・ルイス(Victor Luis)最高経営責任者は「『ケイト・スペード』は幅広い商品ラインアップを持ち、ミレニアル世代からも支持されている、実にユニークなポジションを確立している。買収により、われわれはニューヨーク初のモダン・ラグジュアリー・ライフスタイルブランドのメゾンになる」と語った。また、同社は「コーチ」同様に、「ケイト・スペード」の卸とフラッシュセールサイトでの出店を減らす計画だ。
一方、クレイグ・リーヴィット(Craig Leavitt )ケイト・スペードCEOは、「戦略的な選択肢を徹底的に見直した結果、コーチのグローバルブランドポートフォリオに加わることで、株主にとってのブランド価値を最大限に高め、ケイト・スペードをパワフルでグローバルなマルチチャネルのライフスタイルブランドとして、長期的な成功に導くことができると判断した」と語った。