ダイソン(Dyson)は10日、日本市場向けに改良した「ダイソン スーパーソニック ヘアドライヤー」を直営店や公式オンラインストア、百貨店で発売する。“羽のない扇風機”で培った技術を投入した同製品は、放出される風が設定温度を一定に保つよう自動的に温度をコントロールする機能が特長で、改良モデルはさらに高温設定を従来の78度から100度まで上げた他、弱風時の風量を減らした仕様になっている。
同製品の研究開発を行っているダイソンのトム・クロフォード=パーソナル グローバル カテゴリー ディレクターは、「日本人はスタイリングと髪の健康の両立を意識していて、特に頭皮の健康状態を重要視している」と分析。また、日本人女性の多くは夜に髪を洗うが、雑菌の繁殖や髪のダメージの他、きちんと根元まで乾かさずに寝るため、根元が潰れてしまい、翌朝のスタイリングが難しくなっている点も指摘する。
太く丸い髪ゆえにスタイリングが崩れやすいというアジア人の髪質を考慮すると共に、「前髪や顔まわりのスタイリングはよりソフトな風量を求めている」日本人女性の傾向を受け、髪へのダメージを抑えながらヘアセットを両立できる温度に変更した。なお、62度の中温と45度の低温、艶出しやクセ付けに利用できる冷風もこれまで通り搭載されている。
同社によると、昨年4月に発売した第1弾モデルは高価格にもかかわらず高い反響を得たが、美容面よりもパワフルな風量による速乾性がクローズアップされることが多かった。今回の改良モデルでは、素早く乾くことによる髪や地肌の健康維持や、過度な熱で髪が傷む温度よりも低い範囲内の100度に最高温度を上げ、弱風をより弱めることでアスタイリング力も訴求し、美容感度の高いユーザーのさらなる掘り起こしを狙う。
参考価格は4万5000円で、カラーバリエーションは「フューシャ/アイアン」「ホワイト/シルバー」「ブルー/アイアン」の他、日本限定となる「インペリアル パーブル」(専用革ケース付き・5万5000円)をそろえる。まずは日本で先行販売し、いずれはアジア圏をはじめグローバルな販売も視野に入れる。
なお、発表会には日本市場向けインフルエンサーを務めるシシド・カフカと、ヘアメイクアーティストの小田切ヒロも登場。同製品を使ったデモンストレーションを行った。