ファッション

広がるヴィーガンニーズに対応 「ヴェレダ」初の色付きリップバーム

 オーガニックブランドの「ヴェレダ(WELEDA)」が10日、ブランド初の色付きリップバーム(2300円)を発売した。動物性の原材料は一切使用せず、オーガニックのリップバームで使われることが多いミツロウも排除しヴィーガン(完全菜食主義者)のニーズを満たしたという。

 自然界から着想を得たというカラーラインアップは、華やかな「レッド」、ベビーピンク色の「ローズ」、ニュートラルな「ヌード」の3色。「ヌード」は当初直営店とウェブのみでの限定販売を予定していたが、近年人気のエフォートレスなメイクに合うとヘアメイクアーティストや取引先から高評価を得たこともあり、全店対応とした。

 動物性原料の代わりにヒマシ油、オリーブ果実油、ホホバ種子油など5種類の植物性オイルを主成分に使用。生態系への影響も考慮して選定された世界各国の契約農家とフェアトレード契約を結び、有機栽培のノウハウ提供や精油の抽出技術提供、水源資源を立ち上げる等各地域の生活水準を上げるサポート活動も行う。

 動物から得られるものは一切取り入れないヴィーガンにとっては、オーガニックコスメで使われることが多いハチミツやミツロウ、ラノリン(羊毛に付着している分泌脂)などの成分をNGとする考え方がある。同社によると、オーガニック・ナチュラルコスメの支持層が広がる中、国内外でヴィーガン向け商品を希望する消費者も増加。そのニーズを受け、ブランドメッセージのひとつとして、“ヴィーガン対応”を打ち出す。

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