「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」はヴァル・ガーランド(Val Garland)を新グローバル・ビューティ・ディレクターに起用した。7年間同職を務めたカリム・ラマン(Karim Rhaman)の後任だ。ガーランド新ディレクターは今後、商品開発に携わるだけでなく、記者会見やエディトリアルでメイクアップアーティストアンバサダーも務める。
ガーランド新ディレクターはイギリス出身。独学でメイクを学んだ彼女は1979年、17歳の時にヘアスタイリストになるためにオーストラリアに渡った。雑誌やミュージックビデオから始め、ランウエイのメイクも手掛けるようになった。ナチュラルからアヴァンギャルドなルックまで、多種多様なメイクを生み出してきた彼女は、「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」「エマニュエル ウンガロ(EMANUEL UNGARO)」「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」「アーデム(ERDEM)」などのブランドのランウエイメイクを担当。「ヴォーグ(VOGUE)」「W」「V」の雑誌にも携わった他、「M・A・C」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「トップショップ(TOPSHOP)」の広告キャンペーンのメイクも手掛けた。キーラ・ナイトレイ(Keira Knightley)やケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)、ケイト・モス(Kate Moss)、シエナ・ミラー(Sienna Miller)、ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)などの女優のメイクや、マリオ・テスティーノ(Mario Testino)、パトリック・デマルシェリエ(Patrick Demarchelier)といったフォトグラファーとも多くコラボしてきた。さらに、2007年から3年間、「イヴ・サンローラン ボーテ(YVES SAINT LAURENT BEAUTE)」のアーティスティック・アドバイザーを務めた。
ガーランド新ディレクターは「今回のオファーは、夢中になれる仕事だと思う。『ロレアル パリ』は適切な価格帯であるため、さまざまな人にアピールできていて素晴らしい。ランウエイとエディトリアルメイクの経験を生かし、新しいアイデアをたくさん生み出したい。早速研究室に行き、ロレアルのチームと働くことを楽しみにしている」と語った。ロレアルがスポンサーを務めるカンヌ国際映画祭に出席し、そこで新しいスポークスウーマンを発表するという。