三越伊勢丹ホールディングスの2017年3月期決算は、売上高が前期比2.6%減の1兆2534億円、営業利益が同27.7%減の239億円、経常利益が同25.3%減の274億円、純利益が同43.5%減の149億円となり減収減益だった。中核子会社の三越伊勢丹の売上高は同2.8%減の6601億円、営業利益が同34.6%減の159億円だった。
杉江俊彦・社長は、「基幹店においては、コストコントロールが出来ていなかったことや、多数のプロジェクトの遂行による本業の手薄、さらには一昨年のインバンド売り上げの反動などが大きい。地方店は構造改革が遅れており、中小型はビジネスモデルの確立を待たずに拡大したことにある」と分析した。今後、低空飛行からの脱却を目指し17〜18年度は、百貨店本業の再構築や成長事業の選択と集中を行う。
18年3月期の売上高は、16年に連結子会社となったソシエ・ワールド、ニッコウトラベルにより、同0.9%増の1兆2650億円を予想する。ただ、構造改革による三越伊勢丹の減収を見込んでいることから、営業利益は同24.8%減の180億円、経常利益は同27.1%減の200億円、純利益は同33.2%減の100億円を見込む。