ビジネス

「ディオール」「LV」などLVMHの主要ブランドが買える新ECオープン

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON/ 以下、LVMH)傘下の仏老舗百貨店ル・ボン・マルシェ(LE BON MARCHE)が6月中旬、ECサイト「24 Sevres」を立ち上げる。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」をはじめとするLVMHグループの主要ブランドに加えて世界148のブランドを扱う。商材はウィメンズウエアやアクセサリー、コスメが中心だ。まずはフランス語と英語限定の専用アプリをローンチする計画で、ダウンロードすれば世界中どこでも利用が可能となる。

 オムニチャネルにも積極的に取り組むとみられ、世界中75カ国への配送に加えてパリ店舗での受け取りサービスも実施する。プロによるビデオチャットやフェイスブック・メッセンジャーを活用したチャットサービスも始める予定だ。また、ローンチを記念して、「クロエ(CHLOE)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「ロエベ(LOEWE)」「マルニ(MARNI)」など68のブランドが世界中のアーティストとコラボレーションした限定のカプセルコレクションも用意する。

 ベルナール・アルノーLVMH会長兼最高経営責任者は、「われわれの顧客は非常に洗練されており、クリエイティビティーと革新を常に求めている。新サイトのローンチによって店舗とは異なるオンライン体験を提供できるはず。顧客はいつでもどこでもこの体験が可能になる」と語る。

 ル・ボン・マルシェはラグジュアリーブランドから新興ブランドまで、幅広い取り扱いを得意とする百貨店。店舗に限らないオンラインカタログを用いたネット販売にも早くから取り組んできた。親会社のLVMHは先日、自社の高級ワインとスピリッツに特化した新ECサイト「clos19」をローンチしたばかり。EC化が遅れているといわれてきたラグジュアリー業界だが、ラグジュアリーECモール「ファーフェッチ」の成長やラグジュアリーブランドの公式ECサイト開設など、ここ数年で急速にデジタル化が進んでいる。「24 Sevres」ローンチを機に、ラグジュアリー市場のオムニチャネル化はさらに加速しそうだ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。